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怪談・夢語り2「お友達になって-5」 |
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5. 遺影 母が私に電話をくれたのは 祖母が亡くなった直後だったそうだ。 ――――つまり ちょうど私が変貌していく老婆の夢にうなされていた頃 祖母は異界の人へと変わっていったのだ。 「明け方倒れてから、ずっと意識が戻らなくてさ、そのまま……」 「――どうしたのあんた、顔真っ青だよ?!」 私は母の問いには答えられなかった。 私の視線は、祖母の遺影に釘付けになり、 どうしても視線をそらす事ができなかったのだ……。 「……お婆ちゃんさ、死ぬ間際ってどうだったの?」 「あれだけ好き放題した人だからね、まあ、それなりさね」 「さびしそうだった?」 「慕ってくる人はいないからねー。自業自得ってやつよ」 「そう……。次は四十九日だよね? ちゃんと供養してあげようね」 「やんないよぉ。そんなの」 「え?! どうして!」 「どうせ来る人なんていないんだし、坊さん儲けさすだけだろ……」 「ちょっと! お母さん止めてよ! ちゃんとやってあげて! お金なら出すから!」 「な、なんだよこの子はいきなり! どうしたのよ、さっきから。1度会ったきりの縁の薄いおばあちゃんなのに……」
「だって……
遺影の老婆は、写真が……」 あのお花畑の優しげなおばあちゃんに間違いなかった。
けれど蝋燭の炎のゆらめきに瞬いたその表情が……
2006.夏版「怪談・夢語り」
――――一瞬 あの……… +++ 終わり +++
夢裡明々として六趣有り 覚めて後空々として大千もなし。(笑) (永嘉大師證道歌の四より) |
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